12月6日(金)
今年の冬至は12月22日です。今日は、冬至についてご紹介していきます。
冬至とは24節気の一つで、1年で夜が最も長く昼が最も短い日です。冬至は天文学的にいうと、太陽の黄経(こうけい)が270度に達する日で、太陽が一番南にある状態です。そのため、北半球では1年中で昼がいちばん短く、夜がいちばん長くなる日を意味します。
二十四節気は 1年を24に分けて季節の移り変わりをあらわしたもので、二十四節気全部羅列すると次のとおりです。
二十四節気一覧
春:立春 雨水 啓蟄 春分 清明 穀雨
夏:立夏 小満 芒種 夏至 小暑 大暑
秋:立秋 処暑 白露 秋分 寒露 霜降
冬:立冬 小雪 大雪 冬至 小寒 大寒
冬至は別名「一陽来復(いちようらいふく)の日」とも言われ、 中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が甦ってくるという前向きな意味合いを含んだ言葉だと捉えられてきました。冬至を境に運も上昇するとされているので、 冬至に「ん」のつく食品を食べると幸運が得られるという言い伝えが今日まで受け継がれてきました。
冬至にかぼちゃを食べる理由とは?
冬至にはかぼちゃを食べる風習がよく知られていますが、これは栄養価の高いかぼちゃを食べることで、「風邪を予防する」と考えられてきたためだと言われています。実際に、かぼちゃにはビタミンA(βカロチン)をはじめ、栄養素が多く含まれているので、風邪予防にも取り入れたいところです。
また本来、夏が旬のかぼちゃを冬に食べるのは、長期間の保存ができるためでした。今のように食料が豊富ではなかった時代、夏に採れたかぼちゃを保存して食べていたことも理由のひとつといわれています。 ちなみに、かぼちゃを含んだ7つの食材を、「冬至の七種(ななくさ)」と呼ばれているをご存知でしょうか。
冬至の七種(ななくさ)
1 なんきん(かぼちゃ)
2 れんこん
3 にんじん
4 ぎんなん
5 きんかん
6 かんてん
7 うんどん(うどん)
すべてひらがなで表記したのには理由があります。この冬至の七種(ななくさ)は、「ん」が2つある食べ物なので運をたくさん取り込む「運盛りの野菜」といわれ、冬至を境に運を盛り返す意味で、「ん」のつく食べ物を食べる風習が生まれました。中でもかぼちゃは、長期保存ができ、ビタミンなどの多くの栄養を含むため、野菜の不足する冬の時期に食べることで、厳しい冬を元気に乗り切ろうという先人たちの生み出した知恵なのです。
今年の12月22日は、私も親子で「運盛りの野菜」冬至の七種(ななくさ)をすべて食べてみようと思います。そして、冬至を境に太陽の光が広がっていくという由来のごとく、今年一年家族がみんな無事に過ごせたことに感謝し、新年を新たな気持ちで迎えたいと思います。